身体障害者の方が仕事を探すには?向いている仕事や支援機関を解説

身体障害があっても、仕事の可能性は決して大きく狭まるものではありません。大切なのは、あなたの個性や能力を最大限に活かせる働き方を見つけることです。

しかし、いざ仕事を探し始めると、どんな職種があるのか、どんな支援制度が利用できるのか、多くの不安や疑問を感じる方もいるでしょう。

この記事では、身体障害のある方が自分らしく輝ける仕事を見つけるためのヒントをお届けします。リモートワークで活躍できる職種から、企業で専門性を活かせる仕事まで、具体的な選択肢を解説するので参考にしてください。

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目次

身体障害の種類

身体障害は、主に以下の5つに分類されます。

1.視覚障害
 視力低下や視野の狭窄により、日常生活や仕事に支障がある
2.聴覚・平衡機能の障害
 音が聞き取りにくい、聞こえない、または体の平衡感覚を保つことが難しい
3.音声・言語・そしゃく機能の障害
 発音や言葉による意思疎通、または食べ物をかみ砕き飲み込むことが難しい
4.肢体不自由
 手足の欠損や麻痺、関節の機能障害により、体を自由に動かせない
5.内部障害
 心臓や腎臓、呼吸器など、体の内部の機能に永続的な障害がある

自分に合った仕事を探すには、自身の特性や必要な配慮を把握することが大切です。

身体障害者の就職・転職市場の動向

近年、身体障害者の就職・転職市場は活発になっています。これは、障害者雇用促進法の改正や企業のダイバーシティ推進が背景にあります。

厚生労働省の調査によると、民間企業に雇用されている障害者の数は21年連続で過去最高を更新しており、身体障害者の雇用数も前年より2.4%増加し368,949人に達しました。

リモートワークの普及や柔軟な雇用形態など、個々の状況に合わせた働き方が選べるようになったことも、多様な選択肢の中から自分に合った仕事を見つけやすくなった要因の一つです。

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仕事探しで直面しやすい課題

身体障害のある方が就職や転職活動をする際、主に3つの課題に直面します。

・バリアフリーの不備
・通勤経路の困難さ
・障害への理解不足

それぞれの課題について詳しく紹介します。

バリアフリーの不備

多くの企業で、バリアフリー化が不十分です。車いすでの移動が困難な通路やエレベーターの不在、多目的トイレがないといった物理的な制約は、就職の大きな壁になります。

また、これらの不備は、身体的な負担だけでなく、周囲に気を遣うことによる精神的な負担にもつながるでしょう。

通勤経路の困難さ

通勤が身体的な負担やストレスになることがあります。駅から会社までの距離が長かったり、通勤経路に段差や階段が多かったりすると、日々の仕事に影響が出るほど体力を消耗します。

また、公共交通機関の混雑や悪天候時の移動も大きな負担です。そのため、応募できる求人が狭まってしまうでしょう。

障害への理解不足

企業側に障害への理解が不足していると、適切な配慮がされず、正当な評価を得られない場合があります。

これは、本来は本人の能力が評価対象であるのに対し、障害があり配慮が必要であること自体が評価にネガティブな影響を与えてしまうケースがあるためです。その結果、仕事の成果や努力が正当に認められず、キャリアアップの機会を失うこともあります。

身体障害者の方が仕事を探す際のポイント

身体障害のある方が仕事を探す際は、いくつかのポイントを押さえることで、よりスムーズに自分に合った仕事を見つけられます。

ここでは、具体的なポイントについて紹介します。

自己分析をする

仕事探しを始める前に、まずは自己分析をすることが大切です。これまでの職務経歴やスキルを整理し、自分の強みや適性を客観的に把握しましょう。

また、自身の障害について、仕事をするうえでどのような配慮が必要かを明確にすることも大切です。そうすることで、企業に適切な配慮を求めることができ、入社後のミスマッチを防ぐことにつながります。

職場環境を確認する

就職活動では、企業のバリアフリー状況を事前に確認することが大切です。オフィスにエレベーターや多目的トイレがあるか、車いすが通るのに十分な通路幅があるかなど実際の働きやすさに直結する要素をチェックしましょう。

また、通勤経路の段差や公共交通機関の利便性も重要な要素です。これらの情報を事前に把握することで、入社後のミスマッチや負担を減らせます。

働き方の選択肢を広げる

多様な選択肢を検討することで、通勤の負担や体調の変化にも柔軟に対応できます。

身体障害のある方には、次のような働き方がおすすめです。

・テレワーク
・フレックスタイム制
・時短勤務

特にテレワークは通勤の制約を解消できるため、住んでいる地域に関係なく、自分の経験やスキルに合った全国の求人に応募できます。

障害への理解度を把握する

企業に就職する前に、障害への理解度やサポート体制を確認することが大切です。

入社後に困ったとき、相談できる担当者や産業医などの専門的な支援があるかを確認しましょう。また、過去の障害者雇用実績や定着率を尋ねることで、企業がどれだけ本気で障害者雇用に取り組んでいるかを知る良い指標になります。

障害者雇用枠を検討する

障害者雇用枠とは、障害者手帳を持つ方を対象とした求人のことです。障害への理解やサポート体制が比較的整っていることが多い傾向にあります。

業務内容や勤務時間についても配慮が期待できるため、自分に合わせた働き方を見つけやすいでしょう。

ただし、「障害者雇用枠」に応募するには、障害者手帳の所持が必須です。

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身体障害者の方に向いている仕事

長期的なキャリアを構築するには、自分に合った仕事を見つけることが大切です。身体障害のある方におすすめの仕事として、次の3つが挙げられます。

・事務職
・製造業
・プログラマー・エンジニア

それぞれについて、詳しく紹介します。

事務職

事務職は、パソコンでのデータ入力や書類作成、電話応対など、座ったままできる業務がほとんどです。そのため、身体的な負担が少なく、身体障害のある方でも働きやすいでしょう。

また、パソコンスキルやコミュニケーション能力だけでなく、経理や法務、人事など、専門的な知識やスキルを活かせるのも魅力です。

製造業

製造業は、作業内容が明確な業務が多いため、特定の作業に集中して取り組みたい方に向いています。多くの企業が障害者雇用枠を設けているため、業務内容や職場環境の調整などの配慮も得やすいでしょう。

ただし、立ち作業や重い物を運ぶ業務など、身体的な負担が大きい仕事もあるため注意が必要です。

プログラマー・エンジニア

パソコンとインターネット環境があれば完結する業務が多いため、在宅勤務やリモートワークがしやすい職種です。これにより、通勤の負担をなくし、自分のペースで働けます。

また、障害の有無に関係なく、技術力や実績が評価されやすいため、公平な評価を得やすいでしょう。

身体障害者の仕事探しをサポートしてくれる就職支援機関

一人での就職活動に不安を感じる方も多いでしょう。ここでは、転職状況や希望に合わせて仕事探しをサポートしてくれる代表的な就職支援機関を紹介します。

これらの機関を上手に活用することで、自分に合った働き方をよりスムーズに見つけられるでしょう。

ハローワーク

ハローワークは、無料で利用できる公的な職業紹介所です。地域の求人が豊富で、「わかものハローワーク」や「障害者専門窓口」といった専門の窓口が設けられているため、担当者制でじっくりと相談できます。

求人の紹介だけでなく、履歴書の添削や面接対策など就職活動全般にわたるサポートを受けられます。

就労移行支援事業所

一般企業への就職を目指す障害のある方をサポートする福祉サービスです。このサービスを利用するには、障害者手帳の有無は必須ではありませんが、医師の診断書や意見書、そして働く意欲が求められます。

ここでは、就職に必要な職業スキルの習得から、応募書類の作成、面接対策まで、就職活動を総合的にサポートしてくれます。

転職エージェント

転職エージェントは、求職者と企業をマッチングさせるサービスです。キャリアアドバイザーが面接日程の調整や条件交渉などをサポートしてくれます。

障害者専門の転職エージェントであれば、より専門的なサポートを受けられるでしょう。企業側の障害への理解度や、過去の雇用実績といった求人票だけではわからない情報も確認できます。

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まとめ

この記事では、身体障害のある方に向いている仕事や、仕事探しのポイントについて紹介しました。

障害者雇用のテレワーク求人に特化した転職エージェント「FLEMEE」では、障害者雇用に精通したアドバイザーが、転職活動をサポートします。

この記事が、身体障害を抱えながら仕事を探しているあなたの、新しい一歩を踏み出す力になれば幸いです。

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