今回は、オリィ研究所 FLEMEE事業にて、いつもこのnoteの記事編集をしている牧野美保(まきの みほ)さんのインタビューです!
分身ロボット「OriHime」パイロットもしながら、FLEMEEではキャリアアドバイザーやSNS運用を担当したり、さまざまな活動をエネルギッシュにされていらっしゃいます。
日々、どのようなことを考えながらFLEMEEでの活動やライフワークをされているのかなどをお聞きしました。
早速ですが、これまでの人生、キャリアについて教えてください
5歳から横断性脊髄炎により車椅子で生活をしています。ただ、5歳の頃なので、歩いていた時の記憶はほぼなく、車椅子に乗っている自分が当たり前でした。
小学校から大学まで普通学校に通っていましたが、就職活動の時に初めて挫折を味わいました。面接に行くと、「車椅子で働いている人がこれまでいないから」「前例がないから」という理由でNGの連続でした。
これは一つ一つの企業への不満というより、社会全体に対して、自分という人間より先に「車椅子」というだけで判断され、車椅子での就職がこれほど厳しいものなのかということに疑問を持ちました。
なんとか、ベンチャー気質で熱い思いのある社長がいるブライダル企業で就職することができ、店舗の接客業に就くことができました。仕事で難しい状況があっても、一緒に工夫を考えていこうという話もしてくれました。ただある時、仕事だけではなくどういうライフスタイルを送りたいかと考えた時に、ブライダル業界以外の人とも関われるようなプライベートの時間も作っていきたいという思いがあったので転職しました。
それからは仕事内容にはこだわらずに事務職を10年ほどやりながら、プライベートで人脈を増やしたり、ライフワークの活動も増やしていきました。
就職活動の時から感じていた「車椅子ユーザーと社会との関係」への疑問に対して、どう社会に問いかけていこうか、どうアクションをしていこうかと模索していて、2021年3月から @車椅子女子 l まきのみほ。 としてInstagramなどで発信をスタートしました!
さまざまな人の働き方や、どうやって今の仕事を見つけたかを調査したところ、やっぱり困っている人がとても多いなと思い、障害を持っている人と社会との課題という部分への想いがさらに強くなりました。
ただ一方で、自分以外にも社会に対して既に発信している人がいる、障害があっても頑張っている、輝いている人がいるということを知りました。「障害があるから」と自分自身が特別視していることに気付いた瞬間でした。発信してみて色々な気付きや経験ができてよかったです。
また、SNSでOriHimeパイロットとして働いている人と出会ったことが、私自身もOriHimeパイロットとしてオリィ研究所と関わるきっかけにもなりました。
いろんなことを考えながら、変化のある生活を歩まれてきたのですね。
OriHimeパイロットだけでなく、FLEMEEにもジョインしたきっかけは何だったのですか?
障害者の働き方に注目して発信していこうと考えの軸が固まってきた頃に、ちょうどオリィ研究所がテレワークでの障害者転職サービス「FLEMEE」を始めると聞いて、過去の自分のように働きたいけど働けない人のためになる活動ができるかも知れないと思って、メンバーの募集もまだされていない時点で「私も何か関わりたいです!」とFLEMEE担当の加藤さんにDMしました!
すぐにDMを頂いたのを覚えています!
実際FLEMEEにジョインしていかがですか?
思っていた以上に、自分のやりたいことにドンピシャでした!
OriHimeを使うということに捉われないテレワークという手段で、より幅広い就労機会を開拓していくということ、そして課題となっている社会構造を変えていくというところが自分に強く響きました。
実際の支援を通して、能力があれば障害の有無関わらずに活躍できるんだと改めて思えています。
FLEMEEではどんなことをされていますか?
始めは企業開拓のインサイドセールスから始めましたが、今は業務を変えて、Twitter, note, YouTubeといったSNS運用・マーケティングなどを行っています。
企業開拓は、個人的には勉強したいと思ってやってみていましたが、経験値が少なく、結果を出すための時間が足りなくて難しさを感じました。
SNS運用は、これまでの自分自身の経験や個人のSNSでの発信の経験が活きていると感じます。
そんな牧野さんは、プライベートはどのように過ごされていますか?
旅行が好きで、よく行きます!
奄美大島が一番好きです。海が綺麗なんですが、山もすごくって。ここにしかいない動物もいる。黒ウサギとか。ここにしかない生態とか植物とか、自然に囲まれた空間ってこんなに幸せなんだなぁって感じました!
あと、にわかなんですが(笑)神社も好きです。出雲大社は毎年神無月に行っていて、日々頂いているご縁のお礼参りに行っています。
映画も好きで、最近で一番良かったのは「えんとつ町のプペル」がおすすめです。もっと自分のやりたいことをやろうと思ったきっかけの映画でもあります。
基本的に一人でいる時間も、SNSとかで誰かと会話していることが多くて、人と話していた方が元気が出ますね。
これからFLEMEEでやってみたいことはありますか?
今以上に支援できる方の幅を広げていきたいです。
時間的な条件がある方や、今ある求人で求められるスキルにぴったり当てはまらない方の中にも就業意欲や他のスキルがあるという方もまだまだおられるので。幅広いスキルを学べる機会を作っていくとか、活躍できるパターンの幅を広げていきたいなと思っています。
「FLEMEEだったから仕事が見つかったよね」って言われるサービスにしたいです!
(インタビュアー:加藤)