今回は、オリィ研究所人材事業部FLEMEEチームへ、4月から新しくジョインされている中島瑛美（なかじまえみ）さんへインタビューを行いました！
国家資格である精神保健福祉士やキャリアコンサルタントの資格を持ち、専門的な知識や経験がある中島さんが、FLEMEEで叶えたいことや現在目指していることなどをお聞きしました。
早速ですが、これまでの人生、キャリアについて教えてください
大学卒業後、介護サービスの会社で5年間勤務し、施設の立ち上げやマネジメント、個人活動では認知症カフェの運営などに携わりました。きっかけとしては、大学時代にいわゆる「マイノリティ」といわれる方との衝撃的な出会いがあり、高齢者や障害者に関わる仕事を通して「今あるマイノリティをネガティブに感じなくていい社会にしたい」という目標を持っていたからです。その後、株式会社LITALICOで就労支援に従事。ここで得た価値観や経験は今に繋がっていて、私にとって重要な転機です。そこから、当事者だけでなく社会というものにも向き合う必要があると考えていて、自分自身も福祉業界以外の経験をしてみよう！とベンチャー企業の人事へ転職。
その後、ご縁があってランスタッド株式会社で障害者雇用専門の転職エージェントになりました。当時は、力をつけてこの領域に帰ってきた！って感じでしたね。そこからの3年半はあっという間でとても充実していたのですが、、何故か今、ここオリィ研究所にいます（笑）
オリィ研究所へ入社したきっかけは何だったのでしょうか？
簡単にいうとヘッドハンティングです。人材業界のスキルとして「どんな流れでヘッドハンティングを進めるのだろう」と興味本位でしたが、オリィ研究所の方と面談をして「そうだ。わたし、社会を変えたいって思ってたんだ。」と、自分の中で眠っていた気持ちが呼び起こされた感覚でした。当時、ミドル層やハイクラス層の方のご支援をしていて、「障害があっても高いレベルの仕事ができる」という事例を社会に増やしたいと思っていました。もちろん、その取り組みもとても重要なんですが、オリィ研究所との面談後、「私は何をして生きて、死んでいきたいんだろう？」と自問自答を続けました。ライフワークという概念を改めて考えた瞬間でもありました。ただ、与えられた環境に満足し過ぎていて転職する気も無かったので本当に迷いました。
そして「ありのままの自分を選んでもらえたらきっとやっていける！」と（ここだけの話）選考の準備はせずその時に感じた思いをありのまま伝えていました。結果、今このFLEMEEチームにジョインしています。
実際にFLEMEEチームはどう思いますか？
みんな真っ直ぐで真剣で、邪念がない感じ。日々さまざま大変なことはあるけど、それぞれに感じている社会課題があって、それを解決したいという思いが強い。そういうメンバーだからこそ、意見もはっきり言い合うし、それに対するストレスがない。Slackのコメントにもすぐに反応が返って来たり、チームワークが強いと感じています。チームメンバーのほとんどがテレワークで働いているのに、出会って数ヶ月と思えない程、近くに感じます。
中島さんがメンバーに入られて、私にとっても大きな影響を受けています。
障害者雇用に関してどのような課題を感じられていますか？
障害者雇用というよりは、社会においてまだまだ「障害者」が「特別な存在」という認識、扱われ方があることに課題感があります。例えば、私も「特性」の強いタイプで、幼い頃からよく物をなくしたり、勉強などに集中できない時期がありました。でも、落とし物をしても必ず家には帰ってこれるように、財布と携帯と定期券は別々に持つよう父親にしつけられていたり、担任の先生からは個別に呼び出されて（笑）現状の課題と勉強に集中できる環境を提案されるなど、周りの人の介入により対処することができて来ました。今思えば、自然と合理的配慮を受ける機会に恵まれていたんです。特性が強くて困ることが多かったからこそ、合理的配慮の物理的な効果、心理的安全などを身をもって体験できたとも思っています。このように、周りの環境、特性への理解、それに対する対策などが整っていくと、障害のある方も（そうでない方にとっても）生きやすい社会になるのではないかと思っています。
お父様も先生も素晴らしい方ですね。
その人の特性に対する「対処法を発見できる人」ってどういう人だと思いますか？
「できないのは本人のせい」と捉えるのではなく、環境や教え方などに着目することが出来る人。その先に本当の意味で「人には得意・不得意があること」を知っている人ではないかと思います。必ずしも、対処法がある必要はないと思っていて、避けることも一つの選択肢としてあって良いとも思っています。
FLEMEEではどんな業務をされていますか？
求職者とのキャリア面談、企業への営業など幅広く業務を行っています。また、精神・発達障害に関する勉強会も実施しました。
最後にFLEMEEで叶えたい夢やビジョンを教えてください！
働くことへの障害を感じている方々にとっての障壁を崩し、できる仕事ではなくやりたい仕事を選べる、自己実現に向けた挑戦ができる、そんな状況を作りたいと思っています。障害を含めて、自身の特性に悩む人が、対処法という武器を手に入れていくと同時に、既に自分に備わっている素晴らしい武器にも気づけるような状況を増やしたい。そんなことを強く思っています。
（インタビュアー：牧野）
